近くても遠い場所
近くても遠い場所一八五〇年から二〇〇〇年のニッポンへ木下直之 著A5判 336頁定価:本体2,500円+税 晶文社戦前に町の中にあった戦争の英雄・軍人像が戦後は平和を祈る裸体像に変わった。戦後に多く作られた動物園は、いまや財政難で、おいそれと野生のゾウを購入できない。多くの祭りは神輿を担いで盛り上がるが、江戸では仮装行列をして練り歩いた。隣にあってしかるべきだと思っていたものは、常に刻々と変化している。見世物、絵馬堂、美術館、動物園、お城、戦争……著者は見慣れた風景の中に、見落としてきたものを見つけ、新たな意味や価値を発見する。およそ150年の日本社会の変遷を、風景から掘り起こす歴史エッセイ。
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