2013/01/10

いつか見た風景

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≪雪の中で(1)≫「村へ」より 1974年

東京都写真美術館HPより
北井一夫 いつか見た風景 


会 期: 2012年11月24日 (土) 〜 2013年1月27日 (日)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)、年末年始(12月29日〜2013年1月1日)
料 金:一般600(480)円/学生500(400)円/中高生・65歳以上400(320)円

日本を代表する写真家の一人である北井一夫。東京都写真美術館では、北井の学生時代の作品から現在の最新作のシリーズまで、現時点までの作品を集成した回顧展を開催します。初期の代表作「バリケード」、「三里塚」などは当時の社会を象徴する代表的な事件を扱うルポルタージュ性の強い作品ですが、バリケードの中に立てこもる学生や成田闘争に参加した農民を、内側から捉えた姿は、同じ事件を撮影した多くの写真とは一線を画した作品でした。その後始まった「村へ」、「いつか見た風景」は失われていく日本の農村の原風景を捉えた作品で北井の代表作となり、彼の評価を確実なものとしました。その後東京のベッドタウンの一つの船橋市の市民の生活を撮った「フナバシストーリー」では、新興住宅街の生活を明るく、軽いイメージで捉えました。北井の作品は様々な作風に変化しているようにも思えますが、常に時代と向き合う視点であることにはかわりありません。人の生活を捉えた風景は、どの世代の人にも、それぞれが持つ心の中の原風景のように感じられることでしょう。

「時代の抽斗(ひきだし)」
北井氏がこの展覧会に寄せたエッセイをご紹介しています。
http://syabi.com/contents/exhibition/topic-1714.html

<主な出品作品>
「抵抗」「バリケード」「三里塚」「いつか見た風景」「村へ」「新世界物語」「フナバシストーリー」「お天気」「1990年代北京」「ライカで散歩」など 

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