http://magazineworld.jp/brutus/717/
恒例のファッション特集、2011-12秋冬号のテーマは「モードとアーカイブ」。移り変わりの激しく、常に最先端を行くモードの世界。だからこそ、長い年月をかけて収集され整理されたアーカイブを紐解き、そこに凝縮されている記憶や経験、センスを見つめ直すことで、現在の、そして今後のメンズスタイルに必要なものが見えてくるのではないでしょうか。
誌面でまず目を惹くのは、7人のクリエイターの私的なアーカイブ。〈CORONA〉西秀昭さんのミリタリーウェア、〈foot the coacher〉竹ヶ原敏之介さんの靴、〈visvim〉中村ヒロキさんの藍染め……。彼らの膨大なアーカイブからは、ただのコレクション披露ではない、彼らの美的感覚や創作の源泉を感じ取ることができるのです。
憧れのファッションアイコンのアーカイブも気になります。セルジュ・ゲンスブールは誰でも手に入れやすいアイテムを着崩すことで、彼独特の色気を醸し出しました。 マーロン・ブランド、ダスティン・ホフマン、ウディ・アレン、ジョン・F・ケネディ、ポール・ニューマン、スティーヴ・マックイーンの着こなしに学び、ニューヨーカーたちの持ち物もチェック。黒ブチメガネを愛用する16人のクリエイターには、熱い黒ブチメガネ論を語ってもらっています。
他にも、スニーカー、プレッピー、ヴィンテージデニム、鞄、スケーター、はたまたピッケルといったモノまで、幅広いテーマのアーカイブが登場。常に新しい情報を追い求めることも大事なことですが、時には立ち止まり、ルーツを知っておくことも必要です。ファッションを愛する人なら、必ず手にとっておきたい一冊。
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