写真の現在4:そのときの光、そのさきの風
Photography Today 4: in their persistent endeavors to meet the world
会場:東京国立近代美術館本館 ギャラリー4(2F)
会期:2012年6月1日【金】〜7月29日【日】
開館時間:10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月16日[海の日]は開館)、7月17日(火)
観覧料:一般420円(210円)/大学生130円(70円)
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
*それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
*お得な観覧券「MOMATパスポート」でご観覧いただけます。
*キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示でご観覧いただけます。
*入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「近代日本の美術」もご観覧いただけます。
東京国立近代美術館 開館60周年記念企画
誕生日は無料 !!!
開館60周年を記念して、ご自身の誕生日当日にご来館いただいた方は、全館(本館・工芸館とも)無料で入館いただけます。券売窓口で、誕生日のわかる証明書(免許証等)をご提示ください。
無料観覧日:6月3日(日)、7月1日(日)
概要
1970 年代以来、日本の写真界においては、写真家たち自身が運営するギャラリーがさまざまに個性的な活動を展開してきました。近年、そうした動きは再び活発になり注目も高まっています。また写真集や、ZINE とよばれるより簡便な冊子形式の出版物からも、注目すべき仕事が次々に登場していますが、それらの多くも自主制作です。今回の展覧会では、こうした発表の手段や場も自分たちの手でつくる写真家たちの活動に注目します。
新井卓《2011年7月26日、飯舘村、放射性のヤマユリ》 2011年
ここが見どころ
注目すべき中堅、若手作家の仕事から写真表現の現在地点を考えるシリーズの4 回目。今回は、有元伸也、本山周平、中村綾緒、新井卓、村越としやの5人の写真の近作、新作を紹介します。
有元と村越は、現在、都内でそれぞれ仲間たちと自主ギャラリーを運営し、活発に展覧会を重ねています。本山と中村は、かつて同じ自主ギャラリーに参加することから、発表活動を始めた写真家で、自主制作のユニークな写真集でも知られています。ダゲレオタイプという最古の写真技法にとりくむ新井の作業は、イメージを定着させる感光性のある金属板を自らの手で用意するところから始まります。
有元伸也《ariphoto2006 vol.4 #05》 2006年
彼らはもちろん写真雑誌やギャラリーなど、既存のメディアや場を通じても、作品を発表しています。またそれぞれウェブサイトやソーシャルメディアなどを作品発表や情報発信の手段として活用しています。しかし一方でその活動は、撮影から発表まで、いつもリアルで手応えのある等身大の世界とのつながりに軸足を残しているように見えます。
本山周平《静岡 興津 2003年8月19日[写真集『SM TABLOID BOX』より]》2003年
もともと故郷の福島の風景を撮り続けていた村越の作品がそうであるように、今回の展覧会は、「震災以後の現実」と向かい合う写真の現在という側面も持ちます。そうした状況下、日々写真を介して等身大の世界と出会い、精力的に作品を発表し続ける、5人の写真家たちの持続的な営みに、写真の現在地点を探ります。
村越としや《大きな石とオオカミ》 2011年
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