2013/09/30

土壌汚染の本

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NHKブックス No.1208
土壌汚染
フクシマの放射性物質のゆくえ
中西友子 著
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/radio-plantphys/introduction.html#nakanihsi

放射線植物生理学研究室
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/radio-plantphys/index.html


セシウムは地面から深さ5cmまでに集中して固着していた

福島第一原発から出た放射能は今どこへ? 著者が事故直後から調査を重ねて明らかにした放射能汚染の実態は、従来の汚染と様子が違っていた。放射性物質は土壌表面に固着されていたため、農作物が吸い上げた量はわずかで、それも時間が経てば検出されなくなったのだ。信頼度の高いデータ分析をもとに、これから農産物をどう捉えるべきかを考える。

原発事故から出た放射能はいま、どうなっているのか。農作物は本当に危ないのか。不安の連鎖を断ち切るために、土壌と農作物における放射能の動きが調べられてきた。汚染はどのように進んでいるのか?除染はどのように行うべきか? そして、放射性物質は食べ物を通して循環しているのか?事故直後から現在までの農産物調査と実験の結果を冷静に分析して放射性セシウムが土壌に固着していることを明らかにする。実態の正確な記述から、放射能汚染の本質を考える一冊。



土壌汚染―フクシマの放射性物質のゆくえ (NHKブックス No.1208)

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